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こどもの日

今日は快晴で、暑いくらいですね。端午の節句です。最近ではお庭に大きな鯉のぼりを上げるお家も少ないのでしょうか、あまり見かけなくなったような気もします。

加納屋でも店先に菖蒲を掛けました。花菖蒲と違い、たしか香菖蒲と呼んだと思います。その名の通り紅い根の部分を嗅ぐと、芳い香りがいたします。

菖蒲には魔除けなどの力があり、また勝負に音が通じるところから端午に用いられます。本来は前日の4日から軒の上にヨモギが添えられた菖蒲を乗せ、翌日に風呂に入れて菖蒲湯を致します。我が家は軒がないので、ベランダに縛りつけます。

菖蒲湯は邪気をはらうなどの意味合いが強いですが、「ん?きっと他に意味がある!」と思い調べてみました。

蒲は古来より、薬草として用いられ、特に根の部分を乾燥させると、血行促進や肩こり腰痛の予防、冷え性・筋肉痛・リウマチに効果がある生薬とされています。また、何しろリラックス効果が得られるそうです。

また、添えられているヨモギは皆さんご存じの通りで、疲労の回復や冷え性、肩こりの緩和、むくみの改善に効果がある生薬です。お灸はこのヨモギの葉の裏側に生えている細かい毛を集めたもので、患部に効くだけでなくとても良い香りがしますね。

昔の人はすごいですね、ゆず湯なども同じですが何気なく行っている行事に、生薬の湯につかるなど本来の目的があります。今晩は菖蒲湯に入って、ゆっくり寝ましょう。

これから寝苦しい季節がやってきます。快適な肌掛けふとん、取り揃えてます。