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今年こそ日常を・・・3

皆様いかがお過ごしでしょうか。5月2日でしたが見事な虹がでましたね。虹を見たのは何年ぶりだったでしょう、とても嬉しい気分になりました。 だいぶ普段の生活のようになりました。健康に気をつけて過ごしましょう。

 

 コロナが流行る前に同業者3人での北茨城の五浦温泉へ。翌日はどうしても行きたかった水戸黄門ゆかりの西山荘を見学し、その続きです。今回の旅行に連れて行ってくれた、水戸の西川チェーン店の久野さんが、「竜神峡でも行って、昼にしようよ」と、連れていってくれました。

 

 西山荘を後にすると、のどかな集落の景色から山に変わります。「なかなか良い景色ですね」。などと話していると、竜神峡に到着。ドーンと現われた大きな青い橋はものすごい存在感があります。山間に掛かるこの橋は竜神大吊橋と言う橋で、歩行者専用の橋として日本一を誇るそうです。

 

 青く塗られた柱が龍の背中を思わせるデザインになっています。橋の高さは100メートルあるそうで、高所恐怖症の私は行き帰りの地獄を思うと渡らずにいました。

何やら木造の建物に、多くの若い人たちが集まっています。何かのサークルかな?」と思っていると、久野さんが「あれが、バンジージャンプの受付。貴史君もやってみる?」と。

「ムリムリムリ・・・」。さっきからかすかに悲鳴のような声がしていたのは、これだったのですね。

 丁度、お昼時だったので、ジャンプが見えるレストランで昼食です。ベランダに出てバンジージャンプの見学です。飛び降りる瞬間を見た時、恐ろしくて目眩がしそうでした。でも何回か見ていると慣れてきて、なかなか楽しい。

 茨城県は観光の魅力度が低いと言われていますが、歴史好きな私は好きなところの一つです。

 やはり水戸黄門や最後の将軍を出した水戸徳川家があるからでしょうか。9代藩主斉昭公が涼まれた烈公御涼所が見たかったのです。

 

 駅で自転車を借り、水戸八幡宮へ。水戸八幡宮は国指定重要文化財に指定されており、今から430年前の文禄元年、佐竹義宣公により建立されました。その後、佐竹氏が秋田へ国替えとなり、水戸徳川家が崇敬いたしました。境内をしばらく進むと烈公御涼所があります。眼下には大きな吊り橋が掛かり、大きな川が流れているのが分かり、田畑の間に住宅が並びますが、今でも広い風景が眺めます。「確かに夏は涼しいだろうなと、烈公と同じ場所に立てた事に感動いたしました。

 

列公御涼所 夏に木陰に入ると涼しいと思います。

 列公御涼所から自転車をこいでいると何やらフェンスに囲まれた敷地が現われます。「何かの研究所かな?」と思っていると、よく天気予報やニュースでも耳にする水戸地方気象台だったのです。「あー、ここが!」と、思わぬ発見に嬉しくなりました。

 

 時間はもうお昼。朝も早かったので腹ペコです。水戸は蕎麦屋さんも多く、特に常陸秋そばを使用した蕎麦屋さんがけっこうあります。調べておいたお店に向かいます。水戸駅から続く商店街から近い、そば眞さんへ。

 

常陸秋そばを使用した蕎麦。とても美味しい蕎麦でした。

 常陸秋そばは茨城県内の在来種の名で、特に優れた種を特別な方法で育てた品種だそうで。 近年、茨城県内北部の特産物となりました。

 早速、大好物の天ぷらが付いた蕎麦を頼みました。透明感がありキレイな蕎麦を口にすると香りがたち、蕎麦の甘みが口いっぱいに広がります。「なんて美味しいんだろう!」と、常陸秋そばの名前は聞いたことがありますが、その美味しさに驚きました。

 

 食事を終え、自転車を走らせると高台には水戸東照宮。

古いアーケードや細い路地に数軒の飲食店などが並び、昭和を感じます。知らない町を回るのは本当に楽しい。

  泊二日の旅行はとても楽しかったです。今回、旅行に連れて行ってくれた久野さんに「水戸の梅はどこのメーカーが美味しいですか?」と聞くと、「木村屋さんが好きかな」と、大通り沿いにある木村屋本店さんを教えてくれました。今から162年前の万延元年創業の老舗です。

 私は水戸の梅と言う菓子が好きで、水戸の方面に行くと買って帰ります。

 

木村屋本店さんの佇まい

 木村屋本店さんは古い佇まで、時代を感じるケースの中に今まで目にしたことが無い水戸の梅が並んでいます。

今まで見てきたものは楕円形でしっとりした赤紫蘇で白あんを包んでありますが、木村屋本店さんのは可愛らしい四角。

 

 薄い求肥で包んだ小豆のこしあんを、更に紫蘇の葉で包んで細かい砂糖でお化粧してあります。帰宅後早速頂きましたが、とても上品でほどよい餡が口の中に広がり、紫蘇の葉の爽やかさが後を追います。この上ない美味しさです。また次回水戸に行った時の楽しみが出来ました。

 

上品な水戸の梅です。小豆あんのものは初めてです

 今年のゴールデンウィークには皆さん旅行などにお出かけになられたと思います。やっと日常を取り戻しつつあるのは嬉しいですね。秋頃には3年ぶりに旅行に出かけたいと思います。